家族手当や通勤手当も残業計算に含まれる

残業の単価を計算する際に、家族手当や通勤手当を除いて計算しています。
しかし、ある従業員から「家族手当や通勤手当を除いて計算していませんか？」
と質問されました。
正しい計算方法を教えてください。



残業単価など割増賃金を計算する際に除外される賃金は次の7種類のみです。

• 家族手当
• 通勤手当
• 別居手当
• 子女教育手当
• 住宅手当
• 臨時に支払われる賃金（賞与等）
• 1箇月を超える期間ごとに支払われる賃金

これら以外は手当は名称を問わず、すべて割増賃金の算定基礎に算入しなければなりません。

しかし、一律で支給しているような住宅手当は除くことはできません。
そして、それは家族手当や通勤手当も同様です。
たとえば、家族手当。
扶養家族数に応じて支給せず、一律に支給する家族手当は算入しなければなりません。
また、通勤手当も実際距離によらない定額支給の通勤手当は算入しなければなりません。

家族手当や通勤手当のように個人の情報による手当を支給する場合は、その条件を規定にする必要がありますね。