年末の賞与、支給できません
コロナによる売上が減少したため、この年末の賞与を支給しないと通知しました。
すると、社員からは「毎年、どんなときも基本給の4か月が支給されていた。
今回も最低4か月は支給してもらいたい」と言われました。
賞与は業績に応じて会社が自由に金額を決めることができると思っています。
今回、やむを得ないのですが0か月です。
給与規程は次のとおりです。
第〇条 賞与は、会社の業績及び本人の勤務成績を勘案し、7月と12月に在籍する社員に対し支給します。
業績を勘案してと記載しています。
支給しなくても問題ありませんか?
賞与は会社が支給の有無、金額を自由に決めることができます。
このコロナ禍においては業績不振により賞与は支給しないということも合理的な理由でしょう。
しかし、今回のご相談で気になる点が2つあります。
1.これまで慣例的に基本給の4か月が支給されていたこと。
慣例的に支給されていることから賃金の後払い要素が強い
2.「会社の業績及び本人の勤務成績を勘案し」が支給を前提としている。
不支給事由として明確に規定されていない。
以上のことから支給を前提とする規定にも読み取れます。
そこで、今後は以下のような規定を追加されることをおすすめします。
「ただし、会社業績の著しい低下その他やむを得ない事由がある場合には、支給時期を延期し、または支給しないことがある。」