減給の方法について
昇給査定の時期になり、現在査定の作業を行っています。
ある取締役より社員を減給させたいので、減給の方法についての問い合わせがありました。
原因は社員本人の能力不足。
能力不足は数字として明確に判らない部分が多々あります。
丁寧な説明をして従業員の理解と納得を得て賃金の減額をするつもりです。
しかし、社員本人が賃金の減額に自らの意思で同意するとは考えにくいです。
このような場合でも賃金の減額はできるのでしょうか。
まず、就業規則に減額する規定が必要です。
客観的な記録と合理的な理由があれば減額することは可能です。
そのうえで、ご認識のとおり数字などの客観的な記録にて丁寧な説明は必要です。
自らの意思で同意するとは考えにくいと思われます。
同意しない場合でも減額することは可能ですが、のちのトラブルに備えるためにも同意書は必要と思います。
ポイントは不当な評価であるかです。
これまでに何度も指導を受けるなど業務遂行上の態度や能力が改善されないという状況であるかどうかだと考えます。