合理的な通勤手当とはどのように決める?



ある社員から「私の最寄りの駅の路線から途中で乗り換えると、
今よりさらに会社に近い最寄り駅まで電車で行くことができます。
今の会社の最寄り駅から会社まで約10分の徒歩です。
途中で乗り換えるか?もしくは今の会社の最寄り駅からのバス代を支給してもらえますか?」
と質問されました。

社労士さんが作成した当社の賃金規程には以下のとおり規定しています。
「通勤手当は、通勤に電車、バス等の公共交通機関を利用する社員に対して、
通勤に係る実費として会社が認めた最も合理的かつ経済的な経路および方法で算出した額を支払う。」

ただ、「会社が認めた最も合理的かつ経済的な経路および方法」については特に基準がありません。
このような場合、その都度、決めても問題ないのでしょうか?



通勤手当は会社が自由に決めることができる手当です。
その都度、決めても問題にはなりません。

ただ、人によって基準が異なると不公平です。
そこで、以下の点について決めておくことをおすすめします。
  1. 会社の最寄り駅を決める
  2. 交通経路を検索できるソフトやインターネットなど毎回、同じ手段で検索する
  3. 検索結果の中で時間や料金など最優先する項目を決める
以上のように、いつでも同じ基準で判断できるようにすることが重要です。