試用期間の延長について


当社の新入社員の試用期間が6月末で終了します。
まだ、約1.5か月程度あります。
能力面から考えると、6月末の試用期間終了で本採用と難しい状況です。
試用期間を延長することは可能でしょうか。


まず、試用期間を延長するためには、就業規則で延長の可能性及び期間が明記されている必要があります。
たとえば、「新たに採用した者については採用の日から3か月の試用期間を設ける。
但し、試用期間中に採用の可否を判断しかねると会社が認めた場合は、本人との協議のうえこの期間を延長することがある。」などの規定が必要です。

そして、延長の理由を明確にする必要があります。

また、試用期間の延長の期間や回数です。
当初の試用期間より長い延長期間を設定することは、相当の長期間になります。
これはお労働者を不安定な状に置くことになり、合理性が認められにくいと考えられます。
延長の期間は上記の例でいえば、最大3か月、回数は1回と考えるのが妥当です。