法定内残業と法定外残業(時間外労働)


法定内残業と法定外残業(時間外労働)の違いについて教えて下さい。


まず、労働基準法上、法定労働時間が「1日8時間、1週40時間」定められています。
上記は休憩時間を除く実労働時間で考えます。

法定外残業(時間外労働)とは、法定労働時間を超えた労働時間です。
この場合、25%以上の割増賃金の支払いが必要です。
時給1,500円なら1,875円となります。
たとえば、9時から18時(休憩1時間)勤務で1時間遅刻したため、19時まで勤務した場合。
実労働時間は8時間ですので、18時から19時は法定外残業(時間外労働)にはなりません。
また、1時間早出(8時)して17時(1時間早く)に帰社した場合も同様です。

法定内残業とは勤務時間が8時間未満の方が残業した場合です。
たとえば、9時から16時勤務(休憩1時間)の実働6時間のパート社員が17時まで残業。
実労働時間が7時間のため、法定労働時間の「1日8時間、1週40時間」を超えていません。
したがって、時給を1時間分支払うのみとなります。