休業手当ってなに?
従業員に休業手当を支払って休ませると、助成金がもらえると聞きました。
休業手当とは何ですか?
休業手当とは会社に責任のある理由で労働者を休業させた場合に支払います。
休業期間中に休業手当を支払う必要があります。
会社に責任のある理由
どのようなケースが会社に責任があるのか?典型的な例として、例えば、親工場の経営難から下請工場が資材、資金の獲得ができず休業した場合。
これは、休業手当の支払義務があります。
しかしながら、法令を遵守することによって生ずる休業の場合。
例えば、事業内設備の欠陥による休業というよりはむしろ事業外部の不可避的な事由により生じたもの。
となり、会社に責任がないということもあります。
今回のコロナに関する要請がどのように解釈されるのか、は見解が分かれています。
計算方法
休業手当はそれぞれの労働者について計算されます。その金額は平均賃金の6割以上です。
ただ、その割合は就業規則や休業協定等で会社と労働者にて決めることができます。
計算方法は以下のとおりです。
【原則】平均賃金=休業した日以前3か月間の賃金総額 ÷ 3か月間の総日数
- 休業した日以前3か月間とは休業させる日の直前の賃金締切日から起算します。
- 賃金総額とは通勤手当、皆勤手当、時間外手当など諸手当を含み税金などの控除をする前の額です。
- その期間の総日数とは平均賃金を算定期間となる3か月の総暦日数です。
3か月未満の場合
3ヶ月に満たない場合も当然考えられます。例えば、雇入れ後2ヶ月で休業した場合です。
この場合は、雇入れ後の総日数とその期間中の賃金をもとに計算します。
ただし、賃金締切日がある場合には直前の賃金締切日を起算日とします。
休業手当は賃金
休業手当は、労働基準法において賃金とされています。(労働基準法第11条)したがって、労災・雇用保険、健康保険、厚生年金保険の保険料計算の対象です。
また、源泉所得税の課税対象にもなります。
通常の給与と同様に労働者負担分を給与から控除することになります。
動画でも詳しく解説しています。
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