固定残業代を廃止できますか?
2019/1/4
ジャンル | 労務 |
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事件の概要、ご相談内容
当社は以前より30時間分の固定残業代を支給しています。当初は長時間の残業を少なくするため、残業をできるだけ少なくして早く帰宅した方が得になると思い、導入しました。お陰様で30時間を超える従業員は全体の1割にも満たない人数となりました。それにより、実際の残業時間に対する残業代の支給に変更したいと考えています。
解決のポイント
固定残業代とはいえ賃金規程に定めていますので、従業員の既得権となります。従業員からみれば支給額の減額となりますので、従業員全員の同意を得る必要があります。ただ、社会保険料の計算に平均5万円の固定残業を含めていますので、この固定残業がなくなり通常残業にかわれば、社会保険料は安くなります。そのことも説明のうえ、手取り額のシミュレーションを提示して全従業員の同意を得ることができました。
依頼者の声
残業代を固定で支払うことは働き方改革にも反していると考えていました。今回、先生に社会保険料の削減もアドバイス頂き、従業員も納得、会社も社会保険料削減となりました。