始業15分前に出社を強制できませんか?
2019/1/6
ジャンル | 労務 / 評価 |
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事件の概要、ご相談内容
当社は9時始業ですが、15分前に出社するように指導しています。それは、9時からすぐに業務に取り組んでもらうためです。夏場などは9時を過ぎても暑さのせいか団扇で仰ぎ、業務を開始していない社員もいます。そのためにも15分前に出社して万全の準備をしてもらいたいのです。しかし、従業員からは9時始業なので、9時までに出社すれば良いのでは?と主張されました。
従業員の主張
9時までに出社を強制するなら早出残業代を支給していほしいです。
解決へのプロセス
まず、始業9時なら9時までの出社になります。15分前出社は強制できません。そのことで評価を下げることもできません。しかし、9時始業開始からの勤務態度については評価対象にすることもできます。日々の注意喚起とともに、あまりにも目に余るような態度であれば、月1回程度、指導されてはいかがでしょうか。
解決のポイント
9時から業務に取り掛かかれることを従業員にもしっかりと説明して、ゆとりある出社を励行するようにしてもらいました。また、9時始業開始からの勤務態度も上司がしっかりと把握するようにしました。指導した際は、指導書も作成して本人に確認してもらう仕組みと導入しました。
依頼者の声
労働基準法できまっているのであれば、仕方がないと思います。これからは労働基準法など法律を事前に理解して、決められたルールの中で工夫したいと思います。
振り返り
情報はとても重要だと思います。事前に理解したうえでの対応と、そうでない対応とは結果が異なります。従業員に気持ちよく働いてもらう仕組みを作るためにも、事前に情報を確認することが重要だと、改めて思います。
事業者規模情報
アウトソーシング|従業員250名