個人データの漏えい等の多くは誤送付や紛失

個人情報保護委員会の令和2年度の年次報告が政府により閣議決定されました。
令和2年度において個人データや特定個人情報の漏えい等の事案が程度、原因、ポイントを紹介しておきます。
 

令和2年度の個人情報保護委員会年次報告のポイント

個人情報保護法等に関する事務/漏えい等事案に関する報告の受付状況等

●令和2年度において個人データの漏えい等事案について、4,141件の報告を受けた
  • 委員会が直接報告を受けたものが1,027件
  • 委任先省庁を経由して報告を受けたものが1,122件
  • 認定団体を経由して報告を受けたものが 1,992件)

●漏えい等事案の多く(82.2%)は、
  • 書類及び電子メールの誤送付
  • 書類及び電子媒体の紛失
  • その他の発生原因としては、インターネット等のネットワークを経由した不正アクセス等であった
 

マイナンバー法に関する事務/漏えい事案等に関する報告の受付状況等

●令和2年度において、マイナンバーを含む特定個人情報の漏えい事案その他のマイナンバー法違反の事案又はそのおそれのある事案については、207件の報告を受けた。
このうち、「重大な事態」については、行政機関から2件、地方公共団体から3件、事業者から3件)

●漏えい事案等の報告の多くは、地方公共団体においてマイナンバーを含んだ書類を紛失した事案であった

これを機に、書類や電子メールの誤送付、書類や電子媒体の紛失などのミスがないように運用ルールを再確認されると良いでしょう。
また、不正アクセス等への対策にログ(PCの記録)ソフトの導入も検討は必要だと考えます。