高齢社員の戦力化を考えてみては? そのヒント集を紹介
本年(2019年)4月から、大企業において時間外労働の上限規制がスタート
中小企業においては猶予が与えられ、そのスタートが1年遅れとされていますが、
残業に対する世間の目は、厳しいものとなるでしょう。
時間外労働の削減については、さまざまな手法が考えられますが、
社員1人当たりの業務量が過重なものとならないように調整することが、
より重要となるでしょう。
もし、業務を知り尽くしたベテランが戦力になってくれたら、
そんな調整も楽になるかもしれません。
そのような意味でも、高齢者の活用(戦力化)が必要となっていきそうです。
本年の3月に、独)高齢・障害・求職者雇用支援機構から、
「高齢社員戦力化のためのヒント集」の最新版が公表されました。
「高齢社員戦力化のためのヒント集」概要
●高齢社員の豊かな知識・経験を活用しつつ、企業の活性化を図っていくためには、
高年齢者雇用安定法に基づく雇用確保だけではなく、その戦力化を図ることが重要。
●戦力化を図るためには、高齢社員に意欲を持って働いてもらえる制度が必要。
●まずは、定年や継続雇用年齢を延長*し、その上で、働きぶりを評価し
それを賃金に反映する仕組みを整備するなど、高齢社員が存分に能力を発揮できる制度を整える。
*定年や継続雇用年齢の延長について、次のような好事例が紹介されています。
このヒント集は、各企業が高齢社員の戦力化を考える契機になるように作成されたものです。
すぐに実施するのは難しい場合でも、そのような考え方や制度設計の仕方があることは
知っておきたいところです。
質問や相談がございましたら、気軽にお声掛けください。